7月某日、HAKUJI2023awのとてもとても素敵なお洋服がWEL’Lに届きました。

そして昨日は2024ssの展示会へ。

服を売るとはとても流動的なお商売だなと思います。

売っていなくてもそういう世界だとはわかっていましたが、実際に自分が扱っていくと肌感覚としてそれを強く感じているというのが率直な意見。とはいえ扱っているブランドを厳選している、というよりデザイナーに惚れてその方のクリエイションを私は扱いたいという一心でやっているので、そこには私なりの世の中に流されない信念があります。

季節の移り変わりとともに売り手の私自身も新しいものを纏ってお見せしていく。それは視聴者の方からするととても打算的なことかもしれません。

今回新しい商品が届いた時のこと。わたしはすでに完売してしまったこの上下を着ていてそしてもしかしたらもう店頭で着る必要はないのかもしれない、そんなことが頭をよぎってものすごく違和感を覚えたと同時に、これまで大切に扱ってきた(お客様へのご案内含め自分でも好んで着てきたこと)とても愛着が湧いていることに気づきました。

わたしにとって何より大切なこと伝えたいこととは、迎えたものを飽きるという感覚を持つことなく永く使うことを体現していくこと

もちろんこれから新しいものを実際にまた同じように愛でていくこともしていく、だけども売れたから、はい次、ではなく引き続きもっともっとこのお洋服たちを自分なりに着こなして信じて購入くださった方々が共に永く大切にしていただけるように、価値を大きくしていけるように、世の中に流されることなく丁寧に扱います。

わたしは自分が愛したものを永く大切にしていくことを絶対やめない。だからいつも数は少ない、しかしそれが私の中に孕む矛盾を信念に変える少ない方法の一つだとも思っています。

新しいものに出会った時の高揚感とそれを選び日常で使っていく中で自分の一部のように変わっていった愛着という感覚。

ものを永く大切にするには、そのものに対する自分自身の感覚を育てていくことが大切なのだと、自戒を込めて思ったのでした。

ブランドの進化し続けるうっとりするようなクリエイションには心の底から深い敬意を持ちながらその循環の一部として私も情熱を持って扱わせていただきます。これは何度も言いますがHAKUJIデザイナーのアンさんが生み出すものは本当に美しいし、彼女の服を生むプロセスを私はとても信頼しています。

新しいプロダクトも焦らず自分の信念のもと丁寧にそして自分のペースで販売していきますので、すでにハマってくださった方も、一度着てみたいなと興味を持たれた方もどうか信じて選んでくださると嬉しいです。共に愛でていける素敵で本質的なものを纏う日常を楽しみましょうね。そんな積み重ねを繰り返す自分だけの人生は深い喜びと美しさを持ちます。これは私が確信していることであり、それをつくることが私ができる社会貢献だと思っています。