残暑はまだまだ厳しいが、気分は秋めいてきたので昨日はガウンと再入荷したシルクニットレギンスを着てみた。
このガウンは2年前に、とっておきのプライベートウェア(自分の定義的に部屋着というのにはしっくりこない)が欲しいと思い、節目をこじつけて夫にプレゼントしてもらったBasaraのものだ。
まだ乳飲み子を抱えていた当時のわたしが一生物に無地を選んでしまったのは実は誤算で、柄物のように汚れに鈍感な感じでは今もなお使えていない。しかし良いものは毎日使いたい派のわたしにとってたまにしか使えないというものこれはこれでかなり新鮮に感じている。
久しぶりに着てみると、ああ、やっぱりいいなあ。
少し背伸びをして買ったものだからこそ、時を経て身につけたときの”しっくり感”が随分と違うから面白い。自分の人間としての味というか成長を確認するような、そんな時間と感覚は尊い。
今日は心身、そして物理的にもリセットする月曜日。最近ソファに座って見るこの景色が好きで好きで仕方ない。
このスピーカーは義父から譲り受けたもので随分と立派なものなのだけど、自分で選んだものではなかったので本音を言ってしまうと今までしっくりきていなかった。というか部屋の面積に対してあまりにも大きすぎるものがきてしまって自分の想定外をどうしても受け入れられなかった。
だけど一時期テレビをリビングから無くしたことでここがメインのようになってそれから随分と見方が変わった。それが主役になった時に、良いものの存在感はすごいというか部屋を格段に上げてくれたのだ。(あとテレビをメインにする概念が崩れたのも良かった)
時を経てまたテレビは舞い戻ってきてしまったのだけど、それでももうあの時に生まれた信頼感のようなものは消えずにあって、今ではこの立派なスピーカーをとても愛せてしまっている自分がいる。
ガウンとは少しプロセスが違うけれど、わたしの嗜好が変わったというよりこれも自分の成長からくる、ものとの”しっくり感”だと思っている。
あらゆることを経験し、乗り越えながら自分を多角的に育てていく。ものは静かにその成長を見守り、改めて手にした時に優しくその実感をくれるように思う。