大切な商品に触れたり、接客でお客様のお身体に直接触れる際にわたしはグローブを使う。
そうすることで、物理的な接触をクリーンにすることができるというのもあるが、これが私自身何とも身が引き締まるのだ。
銀座期間中にBasaraデザイナーのKimikoさんがさらりとプレゼントしてくれた世には出ていないこのBasaraの幻のシルクグローブ。
自分が愛を込めて作ったものをわたしに丸っと託してくれるKimikoさん。自由奔放にやっているのに、そんなわたしのことを信頼してくれている気持ちが泣きそうなほど嬉しくて、それと同時にBasaraをもっと羽ばたかせてねというメッセージにも思えた。
今年が始まってから7ヶ月しか経っていないのにわたしの意識と在り方は随分と変わった。
扱っているアイテムの本質、体現したい未来を根底から理解しようと努め、それを自分の世界観、言葉で表現していくと腹を括ってからようやく物事が自分の心が求める方へ動き出したように思う。
このグローブを身に着けながら、自分の役割を何度も何度も再確認し、いつでも原点に返る。そしてまた新たな気持ちで仕事をする。ようやく自分の道が定まったと感じる今、より強い気持ちがわたしの中から湧いてくる。
そして自分の形見のようなものにはいつだってストーリーと信念が宿っていることが何よりわたしは嬉しいのだ。
(そんなことを書いていた今日は奇しくも旧海の日。この日に必ず思い出すことはこれ。人生は偶然と必然に満ちている!)