みなさま、はじめまして。

WEL’Lオーナー岡本佳苗の自己紹介をさせていただきます。

1987年4月14日、山口県ののどかな田舎に3兄妹の真ん中としてわたしは生まれました。

どれだけ田舎だったかというと、1クラス30人前後で保育園から中学校まで同じメンバーで過ごすというレベル。

大学は法学部へ進学するものの

CAになりたいという幼い頃からの夢を叶え、都内に居を構えながら世界中を行き来し

在職中にワインの勉強をして退職後にワインの道へ進みます。

26歳で結婚して28歳で息子を産んで現在は葉山の海辺に暮らしています。

そして2018年4月より葉山森戸海岸近くでライフスタイルセレクトショップWEL’Lをはじめました。

わたしの生きる上でのキーワードは自立、洗練、グローバル。

一見順風満帆そうに見えるわたしの人生ですが

昔から自分の中に強くあったものは

田舎コンプレックス。

いつもどこか自分を卑下して周りと比べていては落胆していました。

そんなわたしが今夢を持ち続け叶え続けるきっかけとなった転換点三つをまとめてみました。

世界は広いこと、やりたいことはなんでもやってみるということを教えてくれた祖母との別れ

わたしは生まれた時から祖母とずっと同居をしていて、祖母はわたしが中学一年生の春に突然亡くなりました。

そのちょうど半年前の話

わたしは学校からのお知らせで

春休みにアメリカに2週間ホームステイをしませんか?というものに興味を持ち

帰宅してすぐに母に参加したい旨を伝えました。

でもその参加費用は36万円。(今でも忘れない)

海外旅行なんて夢の夢だった我が家、さらに両親は超保守的で外国は怖いところという先入観もあり

即答で「何言ってんの行けるわけないでしょ」

わたしも「そりゃそうだよなあ」と諦めかけたその瞬間

後ろからおばあちゃんがピシャリと

行きなさい

そう言い放ったのです。

普段はそれなりに厳しいものの、教育に関してあれしなさいこれしなさいなんていう祖母ではなかったので家族全員が驚きました。

そんなわけで祖母のおかげで(資金も全部工面してくれた)

一人で海外に行ったこともなければ英語も全く話せないレベルだったにも関わらず

13歳のわたしはアメリカへ行くことが決定しました。

英会話に通ったりスーツケースを買ったりと日に日に自分がこの田舎を飛び出して海外に行けるということが嬉しくてたまらなかった。

だけどその直前に急展開が起きました。

わたしがアメリカに行く1週間ほど前に祖母は突然自宅で意識がなくなり

そのまましばらく昏睡状態になってしまったのです。

祖母は一向に意識が戻らず

当然わたしのアメリカ行きはなくなりかけました。

そんなアメリカ出発予定日の3日前に

祖母は計ったかのように息を引き取り天国へ旅立ちました。

悲しくて悲しくてアメリカなんてどうでもいいと思っていたわたし。

ただ、そんな気持ちと同時に祖母の死のタイミングがあまりにも偶然とは思えなくて

挑戦しなさい、自分がやりたいと思ったことは絶対にやりなさい

という祖母からの強いメッセージに聞こえてならなかったのです。

結局わたしは悲しみの中アメリカのシアトルへ渡って2週間過ごし

英語も全然通用せずにただのホームシックでしかなかったのですが

海外というその時の経験が人生を通してわたしのキーワードとなっています。

そして物事に迷った時、いつもどこからか「やりなさい」という祖母の声が聞こえてくる気がして

どんなに壁が高くてもやりたいと思ったことは挑戦する自分でい続けています。

だからわたしの行動力や決断力の源はここから来ているのです。

夢は叶えるためにあること、大切なのは行動することを教えてくれたフィジー在住の永崎裕麻さんにかけてもらった一言

アメリカへ行ったこともきっかけで

わたしは将来世界中を飛び回るCAになりたいという夢を持つようになります。

中学生の時までは英語も大好きで成績は良かったものの

そのまま県で有数の進学校へ通ったわたしは挫折を経験します。

どんなに頑張っても周りと全然レベルが違いすぎて勉強についていけなかったのです。

そんなわたしは大学受験にも失敗し、言い方はものすごく悪いですが滑り止めの私大に行くことになりました。(結果すごく良い学校だったのだけど)

CAの夢もただの夢でしかなくなり、現実を見て(?)法学部へ進学。

都会での一人暮らしをする中で

ずっとコンプレックスにある田舎出身や高校での挫折から

自分にとにかく自信がなかったのです。

そんなある日わたしの人生を一転させる大きな出会いがありました。

それは永崎裕麻さんという世界一周を成し遂げた方との出会い。

大学の英語のクラスで彼の経験が記事になっている英字新聞を読むことが宿題として出され

その次の講義で彼が特別ゲストとしてやって来たのです。

裕麻さんの生き生きとした話し方にとても惹かれながらも

わたしはただただすごいな〜と感じ

でもすごい人は元々すごいんだもんな〜とただの傍観者として話を聞いていました。

最後に直接お話する機会があって

「世界一周なんて本当にすごすぎる」と言ったわたしに彼はニッコリと

じゃあやればいいじゃん

と一言。

軽い軽い軽すぎるw

その軽さが衝撃すぎて今でも忘れない。

当時のわたしはあれやこれや条件がないとすごいことは成し遂げられないと思っていたから。

でも本当はそうではなくて

なんでもとにかくやること行動すること、たったそれだけで自分の夢ももしかしたら叶うのかもしれない

誰にだってチャンスはある

そんな風に彼からの一言で考え方が変わったのです。

やりたいことやったらいいよという裕麻さんの言葉に

わたしのやりたいことってなんだっけ?と記憶を蘇らせ

自分がCAになりたかったことを思い出し

英語ができないことも関係ない、なんでもやってみようとそこから独学で英語を真剣に勉強したり大学の留学生の輪に飛び込んでみたり

一人でバックパッカーで世界中を旅したりするようになりました。

そうやって次々と行動することでどんどん自分に自信がついていき

面白いことに大学卒業後にはCAになるという大きな夢も叶えたのです。

夢は叶えるためにある、あとはやるかやらないか

これは当時自分に自信がなくて夢をひた隠しにして叶えようともしなかった自分に裕麻さんがくれた言葉。

今ではこの言葉がわたしの座右の銘となり、いつも自分のベースにこの言葉があります。

ラスト!本音で生きること、世界と調和することを教えてくれたシンガポール在住の畑山理沙さんとの出会い

夢は叶えるためにある、あとはやるかやらないか

という言葉を座右の銘にしていたほどわたしはCAという夢を叶えた後も様々なことに果敢に挑戦していました。

そんな夢だけで生きていたわたしにも夢が消えた瞬間がありました。

それは第一子出産後。

日中も寝ている時もずっとずっと息子と一緒で子育てに翻弄され

毎日自分が自分でない感覚に日々襲われていました。

これではダメだと、毎日全然答えは見えないものの自分と向き合うことで

ずっと勉強してきたワインを仕事にしよう

組織ではなくフリーで活動できる人になろうと新たに自分の夢ができました。

そうすると今度は息を吹き返したかのように毎日が夢への挑戦で満たされていきました。

しかしそれが段々と わたしは成功しなければならない と鼻息が荒くなっていき

家庭も疎かにし、人と会うこともやめて全ての時間を自分の起業へ力を注いでいってしまい

挙げ句の果てには全然仕事もうまくいかなくなってとても苦しくなってしまったのです。

わたしは何がしたいんだろう。

そんなことを考えて立ち止まっていた時にシンガポール在住の畑山理沙さんという女性の存在をたまたま聴いていたYouTubeで知ることになります。

彼女の言葉一つ一つにわたしの魂は震えました。

そしてすぐにわたしは彼女にコンタクトをとり、時間を共にすることに。

理沙さんの在り方、情熱、生き方に触れ、

私自身も自分の人生を本気で見つめ直しました。

当初は自分が心から本当にやりたいことは何か見つけることがなによりの求めていたものだったのにも関わらず、そこよりも

自分がこれまでいかに排他的でエゴの塊で生きてきたのか

ダメな自分に目を背け過去に蓋をしまくって生きていたことに気づく大きなきっかけになったのです。

そしてそれが本当に自分の中に大きな変容をもたらしました。

そこからは自分自身の概念や基盤を一旦真っ新にし一から本音を探って立て直していく作業の日々。

その時わたしは人生のありとあらゆる自分の感情をしっかり自分の中で気づいて受け入れるということを何度も何度も繰り返しました。

理想の自分だけで生きていこうとしていたわたしが、過去の悲しい辛い暗い感情も優しくそれも自分だと向き合うことができたのです。

そうすることで自分が自分であることにとても心地良くなり

社会的ないわゆる成功を求めていた自我がすっと軽いものに変わり、やりたいことも本当に自分の心が喜ぶことは何か、と変化していきました。

そして最終的には、理沙さんが教えてくれた世界と調和する柔軟さや、愛というものが深い部分で理解できたような気がしてそれが生きる喜びになっていったのです。

本音で生きることは今のこの世の中とても難しいですが

それを知ってしまったわたしはもう自分に嘘をつくことの方ができない。

これからオープンするお店は全部全部自分の中から湧き出てくる本音です。

自分の生き方を形にして世界観を表現する人でありたい

それで世の中に愛と平和を還元できたら幸せだ。

賞賛や稼ぎを得ることが成功の定義だと思っていた過去のわたしが今そんな風に本気で思えるようになったのです。

ずっと昔から田舎コンプレックスがあって

どこか強くいなければ、努力し続けなければ、誰かよりすごくなければ

理想の自分でいられないと思い込んでいたけれど

ありのままの自分で素晴らしいということを

理沙さんは教えてくれました。


以上長くなりましたが

田舎コンプレックスから抜け出したわたしの3つの転換点を自己紹介として書かせていただきました。

書いていて感じたことは

人生の転換点には必ず人がいて

夢を持ち続け叶え続けるというわたしのあり方は

これからも人によって進化していくのだと思います。

だからわたしはこれからも周りの人を大切に心に愛と平和を持ちながら生きていきます。

以上ずいぶん長くなりましたが

最後までお読みいただいたこと、心から感謝いたします。

岡本佳苗 Kanae Okamoto