自分が見たい景色なんてものはまだまだほんのちょっとしか見られていないと思う。
その景色を重ねるために今日もわたしは自分の見たいものを明確にする。
以前にも書いたことがあるが
高校生の時、勉強という私にとっては受け身の世界を前のめりにしてくれた倫理という科目(つまりは哲学)
それともう一つ、自分の中で同じようにその存在にすごく興奮していたのが
英作文だった。
“万物は流転する。”
これを英訳しなさい、という問題があって教室でみんなで解いていたのだが
万物?全て?流転?流転ってなんだ?と頭を抱えるわたしの目の前でそれにすかさず答えていたクラスメイトの回答が
Everything changes.
だった。
衝撃だった。笑
シンプルだけどとても的を得ていてそれに心底感動したのを今でも忘れない。
表面的に見えるものをすぐに変換するのではなくきちんとそのものの本質を捉える。
わたしの物事の本質を見ることへの憧れはここから始まっていたように思う。
複雑なことをシンプルにすることが好きだ。
そしてシンプルなことを自分の世界観の中で複雑にすることも大好きだ。
その矢印の行き来の中に、どんなに混沌としたものの中にも本質があることに、わたしはいつもいつも歓喜している。
表面的な言葉も人も物事もパッと見ただけでは真意はわからない。
その本質を見抜けて自分なりに言語化できたときにわたしの世界にあたたかい光が射す。
見たい景色がまた一つ増えるのだ。