生活にものが溢れているここ最近。
自分の頭の中も、仕事のことや子育て、教育のこと、家事のこと、先の予定のことでいっぱいで、要は混沌としている。

混沌としているときは自分のことをしっかり見つめることが難しい。持ち物思考が増えるとごちゃごちゃしすぎるからだ。
これまでの私ならここで手放し、断捨離なるものを選択していたかもしれないが、今の私は実を言うとそれを求めていない。混沌としたままそれら一つひとつを面白がって大切にしたいのだ。全部大事なものだからこそ安易に手放さない覚悟もしていて、それらを荒削りでも良いから育て進化させ大きく自分のものに変えていきたい。
頭の中もリアルな目の前の物事もそれはきっと全部同じで、ただ一つ意識しておかなければならないことは常にそれは惰性であるかどうかを問い続けること。シンプルな時はわかりやすいものが、混沌としていたり数が多いと気付かぬうちにどうでもいいものまで許してしまうから。

私たちはどんな時も必ず前に進んでいる。こんなはずじゃなかった、どこに抜け道があるの、そんなことをたとえ思ったり嘆いたとしても、その変化こそが前に進んでいるということ。削ぎ落とさずして数多く向き合えるようになることはキャパシティの拡大であるのだからそれはとても素敵なことなんだと思いたい。
とは言え今の状況がキャパオーバーだったり嫌だと思うこともある。だけどその先に待っているものはきっと新しい境地だからこそ、前に戻ろうとしなくて良いのだとも。混沌という状態は過去の自分を溶かす時。今のこの状態を俯瞰して、何にもレッテルを貼らず丸ごと受け入れそして、新たな世界で新たな自分で新たな自分にいつもと同じ問いをかける。
「ねえ私、今何がいい?」
環境や世界がどんな状況になろうとも、その中心に自分を置くことさえ忘れなければ、混沌さえも自分らしさに変えられる。そうやって人生を縦横無尽に進化させていきたい。