今月14日、本当に有難いことにWEL’Lは7周年を迎えることが出来た。

ちょうど7年前、空っぽだったところからマイペースに、ただここに自分らしく在り続けることを大切にして一日一日を重ねてきた。簡単なことではなかったけれど、続けていくことで見える景色が確実に変わっていて諦めなくてよかったと心の底から思う。節目を機会に改めてこれからもより丁寧に目の前の物、事、人に向き合う所存である。

さて、そんな今日は私にとって仕事とは何かと言う問いについて答えてみたい。それは「自己表現」である。

WEL’Lはまさに自分の思考や価値観、感覚すなわち内面をそのまま形にしたような空間だ。社会に見せる自分だとか心を殺して働くなどといった自分の本質から切り離されたような意識は微塵もなく、ショップのコンセプトの通りそれはライフスタイル。つまり私の生き方そのものの体現である。

ここに言葉を表現し続けているのも、私の深いところでそれが湧き続けるからであって。静謐な空間にとかく心地良さと美しさを感じていて、五感の一つである聴覚をパタンと閉じた世界が生む瞑想に近いような感覚になるものを生みたい。空間やサービスも同様に、喧騒から離れ静かに自己対話できるようなそんな商品だけを今後も並べていきたい、それは私が個として愛している在り方だ。

内なる対話を繰り返し自己と向き合って生きていくこと、それには誰しも備わっている”感”の一つ一つを丁寧に捉えていくこと。強い視覚の感が生むのは、それにより自分の内から生まれる音だったり香りだったり手触りだったりもするのかもしれない。それは自分の内の盛大な感の儀式で、感じているからこそ、生きていることを実感する。取り止めのない抽象的な表現だけれど、そういった自分だけの内なる時間を生むことができたなら、私の仕事は誰かの役に立っているのかもしれない。

7年前から今日まで、魂の向かうままに流れに身を委ねてここまできた。自分に期待せず力強く何でも良いと人生そのものを腹の底から信頼し、そうやって生きたらどうなるのか、3次元の思考で意図せず感覚に忠実に進んできた。

感覚の積み重ねが人生だと思っているからこそ、自分にとって高鳴るそれらをこれからも繰り返し重ねていく。そうやってこれからも頭で想像し得ない未来に出会いたいし、自分の中心を感じ続けたいし、誰かにとっても自分の真ん中に戻れる優しい場でありたい。